2011年02月01日

WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ、下田、王者から3度のダウン奪う


 5秒と置かず、肉のはじける音が四散する。両者とも右目の上をカットし、終盤は血で血を洗う殴り合い。これぞボクシングという拳の応酬は、王者から3度のダウンを奪った下田が高らかに勝ちどきを上げた。

 左フックをあごにねじ込んだ3回のダウン。王者の左アッパーを透かし、頭上から左をかぶせた5回のダウン。大差のスコアを見るまでもなく、終始打ち勝っていたのだが、下田の拳は執念深く王者を追い続けた。

 「気持ちが弱くならなかったのは初めて。自分自身に勝ったかな、と」

 最終12回は足を使って李の周りをホップした。トランクスには「SUGAR」の刺繍(ししゅう)。「まだまだです」と照れたものの、中量級の黄金期を画した名選手、シュガー・レイ・レナード(米国)をこのときだけは意識した。

 アマチュア出身の選手が幅を利かせる中、中学卒業直前に練習生として入門したたたき上げ。「高校受験で5校も落ちた」という敗残の悲壮感とは無縁で、「(入門は)神様がレールを敷いてくれた」と後ろ暗さがない。新王者の抱負を問われてひとこと「男らしく、強くやりたい」。好感の持てる武闘派である。

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WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ、内山高志、揺るがず3度目防衛



 3回にバッティングで右目の上をカット。さらに三浦の左ストレートを鼻面にもらいダウンを喫した。王者が試合のカギと見定めていたのは接近戦での攻防。とりわけ防御についてだった。「そこで強いパンチをもらわないこと。ブロックに注意する練習をしてきた」と内山。20勝16KOの三浦の強打はおり込み済みで、相手陣営が「肉を斬らせて骨を断つ」と狙いをすませた相打ち覚悟の一撃に神経を集中させていたのだが…。

 しかし、「ダメージが残らなかった」と、その後は冷静に試合を運んだ。ジャブを丁寧に相手の顔にたたき込み続け、8回終了までに右目をふさいでTKO勝ち。試合後、ダウンを奪われた悔しさもあり、「ラッキーがあった。ふがいない試合で申し訳ない」と表情はさえなかったが、ともあれ世界戦4連続KO勝利で、防衛回数を3に伸ばした。

 内山は当初、1月10日に暫定王者ホルへ・ソリス(メキシコ)との統一戦を予定していたが、ソリスの体調不良により対戦相手が変更され日程も3週間延期された。所属ジムの渡辺均会長が「モチベーション(の低下)を心配した。私の方が影響があったくらいだが、内山は切り替えて頼もしい」というように、変わらず練習に没頭した。

 昨年11月に31歳になったが、約1年前から練習メニューとして取り入れている800メートルダッシュなどのタイムは、いまなお向上し続けているという内山。無敗の王者の歩みは、まだ止まらない。

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